タイの農家さんのチャレンジが実を結んだ、明るい果実味溢れるコーヒー
ファイマエリアムは、タイ北部チェンライの山岳地帯に位置するコーヒー生産地で、複数の民族が住んでいます。都市部からアクセスしやすい場所でありながら、伝統的な文化や習慣が残り、農業や手工業が主要な産業です。農作物は米やトウモロコシ、コーヒーなどが栽培されています。また温泉が湧き出るこの地域は、国内外問わず人気の観光スポットとなっているようです。
Asor Merlaekuさんは、地元でも活動的なコーヒー農家さん。自分達の地域のコーヒーをしっかりと盛り上げるんだという思いで栽培をおこなっています。この生産地の名前をしっかりと広めるためには、まずは最高の品質を作り出すことからだと考え、海外の加工を勉強し、昨年実験的にアナエロビックを行いました。そして、今年その生産のほとんどをアナエロビックで加工を行いました。品種は、カトゥアイ、ティピカ、チェンマイ、SJ133。収穫後、完熟チェリーのみを選別し、グレインプロの袋の中で5日間、嫌気性発酵を行い、その後3週間ほどアフリカンベッドで乾燥を行っています。
アナエロビックの難しいところは、発酵が終了した後の乾燥。乾燥が進まないと、さらに内部で発酵が進んでしまい、バランスの良い発酵感が生まれません。昨年の経験を踏まえ、乾燥するタイミング、攪拌の回数を定量化し、良質なコーヒーに仕上げることができました。
【風味特性】
パイナップル、グアバ、メロンを思わせる、瑞々しい果実を思わせる風味。ジューシーな飲み口。ほんのりと香る味噌のような発酵感がアクセントになり、後味にはカカオを感じます。新世代のタイコーヒーをぜひお楽しみ下さい。
生産地 |
タイ王国 チェンライ ファイマエリアム地区 |
生産者 |
Asor Merlaekuさん |
標高 |
約1,250~1,450m |
品種 |
カトゥアイ、ティピカ、チェンマイ、SJ133 |
精製方法 |
嫌気性発酵後、アフリカンベッドによる乾燥 |